トランスミッター 撮影アクセサリー

高画質超低遅延!ワイヤレスビデオトランスミッターHOLLYLAND MARS400Sの撮影考察。#2

フリーカメラマンが撮影機材を考察するブログ #2

第二回目はHOLLYLANDのMARS400Sの紹介です。

遂に中華メーカーから国内プロショップお墨付きワイヤレスビデオトランスミッターが販売されました。

※2020年7月9日加筆修正
運用周波数帯が5.2GHz帯(5150〜5250MHz)にあたる為、現状の日本国内の電波法では原則、屋内のご利用のみ許可されております。
詳しくはこちらをご確認ください。

日本語版の取扱説明書はこちらからご覧ください。
MARS 400Sユーザーマニュアル(2.54MB)

結論から言うと、映像制作を業務で行っていく方や、本格的なYouTubeチャンネルの運営を行なっている方で特にロケ撮影をされる方などなるべく安定した映像転送をよりリーズナブルに行いたい方はベストバイ、と言えます。(電波法の関係で施設内ロケ)

HDMIの不具合
一眼で本格的な映像制作に入ったビデオグラファーの現場で生じる偶発的なアクシデント、その中でもHDMIケーブル発端となるものは数多くあります。

Sony 、Fujifilm などmicroHDMI(Type-D)モデルの強度不足による接続障害
Canon、NikonなどminiHDMI(Type-C)モデルでも変換アダプターなどの接触不良
安価な中華モニター等に付属するケーブルの不具合
ジンバル運用時のカメラワークで変わるケーブルの長さトラブル、コードの機材干渉
アウト、イン端子の形状不一致
ケーブルの紛失
パッキングミス ets..

これらのミスを誘発するHDMIケーブルがワイヤレス化する事でのメリットは絶大です。
特にはクライアントモニター運用時に移動があるロケではワイヤレスビデオトランスミッターは必須アイテムとなります。

とは言えコードレスになればそれで一件落着、と言う訳ではありません。
次に問題となるのが接続の安定性問題です。

低価格モデル

この様な安価で軽量なタイプ、場合によっては便利に使えます。
しかしmini USB Mini-Bで駆動するこのタイプ、ケーブルは不安定なAV機器の規格でありまた商業施設やオフィス、繁華街などでは2.4Ghz帯混線による接続障害が発生する可能性が非常に高いです。

また昨今一部では評判の良いAccsoon CineEye、こちらは5Ghz運用となり接続安定性もある程度信頼できると言う声もありますが現場では実際、何度か接続障害を経験しました。
iosに比べてAndroidではそもそも指定の回線が検出できないといった不具合が発生しました。
送信機のみで軽量、バッテリーも内蔵しているため運用のし易さは優れてますが受け側はモバイルデバイスである必要がある点で、高輝度なデバイスは存在しませんので日中の野外などでは不向き、また音声が飛ばせないため音声のモニタリングが必要な場合なども対応不可となります。

業務用モデル

これまでは安定性を確実なものとすると業務用メーカーであるアメリカのTeradek 社のトランスミッターは最低で15万以上、Vバッテリー運用なため送受信機で×2のVバッテリーを追加すると安価なものでも最低18万程度の費用感となりますでしょうか。

また国内メーカーではIDXが有名です。
近い価格帯では以下2種類の製品が普及しています。

HDMIのみモデル 見通し50m

この様に高価な業務用モデルですが。(これでも安くなりました)

更にリーズナブルでかつ信頼性が高く運用に優れたモデルとなるのが。

HLLYLAND社のMARS400Sとなります。

HDMI & SDI端子モデル HDMIのみモデル

国内取り扱いプロショップ
System 5: https://www.system5.jp/products/detail/158147
YDS pro: https://ydsnet.shop-pro.jp/?pid=149596183

オフィシャルWEBサイト
Where to buy: https://www.hollyland-tech.com/where-to-buy/?AId=2908
Hollyland Official Website: https://www.hollyland-tech.com/

それでは利用シーンを考察していきます。

ケーブルの引き回しが難しい山、川、海などネイチャーシーン全般。
商業施設や室内、外における移動しながらのロケ。
PVやMVなどジンバル運用シーンでのディレクター、クライアントモニターへの出力。
ドローン空撮時に映り込み対策非難先への遠隔モニター出力。
別室でのモニタリング企画。(ドッキリなど)

この様な実に広い利用シーンで遠隔で映像だけではなく音声のモニタリングも行う事が出来ます。
遅延は0.1秒未満、高画質で高音質です。

映像+音声の録画が可能

またスマートフォンの専用アプリ、HollyViewにて映像+音声の録画が可能となります。
Androidスマートフォン専用アプリで録画した記録フォーマットがこちら

「映像=FHD29.96フレーム」
「音声=92kbps_48kHz」

WEB利用であれば十分なバックアップ品質と感じました。
(詳細は映像レビューでご確認下さい)

SDI端子が便利!

最後に筆者を含め、一眼カメラから映像制作を行う様になった方には殆ど馴染みがないTV放送業界で一般的な映像音声伝達規格であるSDIケーブルについてご紹介します。

SDIケーブルの特徴

  • 最大500mの長距離伝送(HDMIは凡そ10mまで)
  • ワンタッチで着脱可能
  • 取り回しがし易い
  • 細かな長さ調整が可能(オーダーメイド発注も可能)
  • カッコイイ

家庭用AV機器のために策定されたHDMIとは異なり長距離伝送を視野に製品開発がされているため長距離に対応しています。
またフル規格のHDMIの様にグイグイとねじ込む様な必要はありません、スッと入って捻るとロックされます。
ケーブルの形状にもよりますが取り回しまで考えられて製造されていて細かな長さ指定も可能です。
端子部分が金具形状となっていて如何にも業務用、といった風貌を演出してくれます。

 

ジンバルに適した長さ h10m高耐久で低価格

さて如何だったでしょうか。

不明点や気になる点があればYouTubeコメント欄をご利用ください。

YouTubeはこちらから↓

 

-トランスミッター, 撮影アクセサリー

© 2024 撮考.com Powered by AFFINGER5